社員インタビュー
Staff Interview
役職:船長
S・T さん
船長としての職歴はどのくらいになりますか?
私は、出身である宮崎にて海員学校へ入学し卒業しました。
そこからいくつかの会社で経験を積ませて頂き、今の優昭海運に至ります。
船長としての経歴は今年で7年になります。
1年間で船に乗船してる期間はどのくらいになりますか?
基本的には9ヶ月乗船し、104日の休暇になります。
3ヶ月乗船1ヶ月休暇、2ヶ月乗船20日休暇など、船によって違いはあります。
各船共に船員さんの希望を聞き、皆がなるべく平等になるよう話し合い休暇を調整していますね。
特に子供の行事等に関しては、取りやすいよう調整します。
なぜ船乗りという仕事に就こうと思われたのですか?
将来性です。そしてやはり所得が高いという所に魅力がありました。
実際、私の父親も船乗りという仕事をしていましたので、将来につながる話などよく聞かされていました。
老後の事を考えると、年金が高いというのも一つの魅力でした。
この仕事が大変だと感じる時はどんな時ですか?
そうですね。時化の時は大変です。
各港に入港する際、強風にあおられバランスが悪くなってしまい、近くの船に接近してしまったりと。
ヒヤッとする事はもう何十回も経験しました。
また、時化によって船の揺れが激しくなるため、船内の冷蔵庫やテレビなど、倒れる危険のある物は全て固定しています。
その反面、凪の時には、穏やかな波に揺られながら夕焼けを見たりと「船乗りで良かったな」と思う瞬間でもありますね。
今乗られている船の環境や設備について教えて下さい。
プライベートを保てる部屋は6部屋あります。共同ではありますが、お風呂やトイレなどももちろん備わっています。
1日の勤務は基本8時間労働です。24時間を3人で分担して回しているような感じになります。
見張り業務の時には、周りの状況を確認しながら、業務に支障がない程度にラジオを流したり、隙間時間にお茶を飲んだり、自分のペースに合わせて業務をこなす事ができます。
携帯電話の使用も可能ですが、沖を走った際は電波状況が悪くなるため、気象情報が確認できない事があります。それに関しては困りますが、仕方のない事ですね。
また、船の揺れによって船酔いもしていましたが、今は慣れて船酔いはなくなりました。何事も経験ですね!!笑
鹿児島の薩摩川内の港では、荷物を降ろした終えた後に釣りをする事もあります。
餌なしで釣れるくらい良く釣れるので楽しいです。
業務中もそれ以外の時間も、楽しく過ごしやすい環境だと思います。
この仕事の充実感はどのような所に感じますか?
私の場合は有給休暇の時ですね。
3ヶ月乗船し、1ヶ月の休暇で自宅に帰ります。それがやはり一番最高に感じる時間です。
自分の時間や家族との時間がたっぷり取れる事は充実感を感じますね。
また、船は色んな港に寄港します。私の乗船している船は名古屋に行く事が多くあります。
屋久島から荷物を運び、名古屋で降ろします。そこから下り、岡山など色んな景色を見る事ができます。
薩摩川内や種子島の西之表、屋久島の安房など、多くの港に行く事でそれぞれの景色や街並みを拝見し、充実感を感じています。
これからこの仕事を目指す方へのメッセージ
若い人材をしっかり育てたいと言う思いがあります。
どの職種にも言える事ですが、船乗りは良い時ばかりではありません。
毎日が晴天なわけでもありませんし、もちろん悪天候の時もあります。
ずっと続けてもらう為には、優しいだけではなく、厳しく優しく指導して行くことが大切だと思います。
私自身、自分の息子にも、「船乗りは良い仕事だぞ」と勧めています。
正直な話、陸上の仕事より船乗りは所得が高めです。将来家庭を持ち、子供も授かった時、余裕のある生活を送りやすいのではないかという思いで話しをしています。家族と会えない寂しさはありますが、そこは男は稼いでなんぼです!!笑
私はこの仕事に満足しています。定年まで働くつもりでいます。
自分の気持ち次第ではありますが、長く続けられる仕事だと私は思っています。
船乗りになりたい、目指したいと思っている方は是非チャレンジしてほしいと思います。